誰でも簡単メンテナンス!爪ジャッキのエア抜き方法
爪付きジャッキを使用とした時に、「シリンダがスムーズに上がらない」「なんだかシリンダが浮き沈みするような気がする」そんな風に思ったことがある方はいませんか?こんな症状が現れた時は、ジャッキ内にエアが溜まっているかもしれません。
今回は、ジャッキ内にエアが溜まってしまった時の復旧方法について紹介します!それでは見ていきましょう!
ジャッキ内にエアが溜まってしまう原因
そもそも、どうしてジャッキ内にエアが溜まってしまうのでしょうか?
ジャッキを横押しで使用した際や、作動油量が足りないままポンピング操作を行った際にエアがラム内に混入してしまうことが多いです。また、トラックなどでのジャッキの輸送中に発生すると考えられます。タンク内にもともとあった空気の層が、輸送中に作動油と混ざってしまい、ジャッキを使う時に油に混ざった空気がシリンダ内に送り込まれてしまうことが原因です。
シリンダ内にエアが混入すると、シリンダ内にエアと空気の2層が出来てしまいます。その状態でポンピング操作を行うと、油より先に空気の層が圧縮され、空気が圧縮されきった後に油が押し上げられるので、ラムが浮き沈みするような現象が発生するのです。
エア抜きの手順
ここからは、実際のエア抜きの手順を見ていきましょう!
①爪(ラム)を最縮小まで下げる
まずは、空気弁を緩め、爪(ラム)を1番下まで下げましょう。シリンダ内の作動油、エアを抜くことが目的です。
②空気弁を締め、ポンピング操作を行う
空気弁を締め、無負荷の状態でポンピング操作を行い、フルストロークまでジャッキアップを行います。
③給油口に隙間を作り、爪(シリンダ)を下降させる
再び空気弁を緩め、ジャッキダウンの準備を行います。空気弁を緩めたら、タンクにある給油口の栓を少し引っ張り隙間をつくりながら爪を押し下げます。給油口に隙間を作りながら爪を押し下げることで、余分なエアが抜け、エア抜きが完了します。空気が抜けたときには給油口から「プシュ!」と音がするので、それがエア抜きができた合図です。
④最後にもう一度無負荷でジャッキアップ
最後にもう一度無負荷でジャッキアップを行い、爪(ラム)がスムーズに上昇すればOKです!
日常点検にエア抜きを!
エアが混入した状態でジャッキを使用すると、ポンピング回数が増えたり、スムーズな上昇が出来ず作業に支障をきたす可能性があり危険です。今回のエア抜きを、ジャッキ使用前の日常点検として実施することでより安全にご使用頂けます。ぜひ、お手持ちのジャッキでお試し下さい!
それでは今日もご安全に!